自動車保険は、無事故で保険を使わなければ使わないほど、等級が上がり掛け金が減っていく成果型の保険です。
等級や割引率は、保険会社によって違いますが、事故を起こした場合は、3等級下がってしまう仕組みは、どの自動車保険会社も同じです。
つまり、自動車保険会社は、保険による利益を生むために、できるだけ損賠賠償金を払いたくないので、契約者に対し、無事故に対する成果とペナルティを課しているのです。
ある自動車保険会社の例ですと、15等級だった契約者が事故を起こすと12等級に下がります。
しかも、このときは、12等級の割引率は事故あり割引率が適用され、事故なし割引率が47%に比べ、割引率が27%に大幅にダウンします。
3年間大幅に自動車保険料の割引率が下がるので、保険会社によって違いはありますが、10万円程度の自損事故や物損事故の場合、保険を使わない方が安くなります。
軽微な事故でも、運転が下手で、駐車などで車をぶつけることが多い人には、大変な負担となってしまいます。後部バンパーにぶつけた跡がある車を見かけることがありますが、その理由は保険を使うと保険料が高くなったり、車両保険に入っていないために直せないからです。
それでは、よくぶつけてしまう人はどうしたらいいかというと、官公庁や大企業及びグループ企業に勤めている人が限定になりますが、団体扱い自動車保険に入る方法が、保険料が安くなります。
これは社員や職員の福利厚生のために会社側、組織側が保険会社と団体契約することで保険料を安くすることができる制度です。
保険会社にとっても、団体契約することにより、人件費や事務経費を削減することができるのでメリットがあるからです。
この制度の基本は、契約内容がシンプルで、等級制度を採用していない契約がほとんどです。従って、事故を起こしてしまう人にとっては、いつも低い契約料で自動車保険に加入することができるのです。
事故をたびたび起こしてしまい、自動車保険料が高くなってしまった人には、自動車保険料を下げることができる裏技です。官公庁や大企業が多く採用していますが、グループ企業や関連企業でも加入できる場合があるので、調べてみる価値は大いにあります。